北京完美時空網絡技術有限公司(以下,完美時空)の新作MMORPG「神鬼伝奇」は,中身は3Dだが,2Dぽく見えるという,2.5D的な作品だ。
操作性は3Dのほうが自由度が高いので,触っていてもちょっと不自由に感じることが多い。中身がほぼ3Dなのに,見映えを悪くする仕様としか思えないのである。とはいえ,実際にはこの見せ方のほうがウケがいいそうで,あえてそのような方式にしているというのだ。
完美時空の作品は「Perfect World -完美世界-」を除けば,ほぼ中国武侠モノで3D作品のみである。同社の作品は,中 国内の3D MMORPGのなかで頭抜けた強さを見せているものの,実際に中国で人気があるのは,2Dや2.5Dのゲームが多いそうである。
実際に最大同時接続者数の記録を持つ「征途オンライン」は2Dであり,発表\されたばかりの「征途II」も2Dであるなど,それを裏付けるようなニュースが多い。
そういった背景があって開発に踏み切られた神鬼伝奇だが,その読みは当たっていたようで,春にスタートしたばかりなのに,「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」に迫るほどの人気を博しているという。ちなみに本作には,代を重ねるごとに改良されて,非常に優れたエンジンに成熟した「Angelica」ではなく,新開発した軽量エンジンが採用されたそうだ。
では,分かった範囲でゲームの概要を紹介しよう。
ゲームの世界は,東洋でも西洋でもないというか,ごっちゃに混ざったものとなっている。というのも,本作のテーマは世界中の神々の戦争であるからだ。人間世界の戦争を含めてゲームの大きなテーマになっているという。
世界観もこれまでのような武侠路線からは脱却しており,2.5D化とあわせて,これも世界戦略の一環であるという。
すでに日本の運営会社から何件か問い合わせがきているという。もしかしたら,意外と早めに日本サービスが発表\される可能\性がありそうだ。
ただ,個人的な感想を述べさせてもらえb,やはり2.5D作品はあまり好みではない。最大の理由は,綺麗なスクリーンショットを撮れないからだ。
完美時空の作品は,当初からスクリーンショットモードなどを用意して,このあたりにはこだわりの姿勢を保っていただけに,いま一つ納得のいかないところである。
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