かつてChinaJoy 2006で紹介した,征途客服網站のMMORPG「征途 - 風雨同舟」は,最大2万人という大規模PvPのサポートと,ゲームを続けることで有料アイテムの購入に使える給料がもらえるというシステムがウリのタイトル。
ChinaJoy 2009では,その続編と思われる「征途II」のノボリが立っていたので,さっそくGIANT Networkのブース内を探索。しかし,どうやらブース内にはプレイアブルなものはおろか,映像の出展も見当たらなかった。
ブース関係者に話を聞いてみたところ,やはり今回は出展されていないとのことだったので,ひとまず情報だけでもということに(※そのため,当記事で使用しているゲーム画面はすべて「征途」のものなのであしからず)。
「征途II」は現在,内部テスト段階とのこと。ジャンルは前作と同じ2DタイプのMMORPGになるということだ。
システムについて聞いてみたところ,前作はキャラクターランクを上げるために多くの条件が必要だったので,全体的にプレイ時間が長くなる傾向があった。そこで,本作では1回のプレイ時間が短くなるように,ランク上昇のためのPvPと装備,この二つだけに必要条件が変更されているという。
前作は,良い(おいしい)部分に触れるには,長時間のプレイが必要だったが,本作ではとにかく短時間で遊べて,最初からゲームの良い部分に触れられることがポイントだとのことだ。
またランキングシステムについては,今作ではなくなる可能性もあるとのこと。どうやら,長時間プレイの原因となる要素は徹底的に省こうと考えているようだ。
なお,PvPのシステムや生産システムなど,基本的にほとんどの要素は前作と同じだという。便宜上「前作」という言葉を使ってはいるが,「征途」および「征途II」は並行してサービスが行われるということで,長時間でもガッツリと遊びたいヘビープレイヤーは「征途」を,短時間で遊びたいカジュアルプレイヤーは「征途II」を,という形で,住み分けてもらうという意図があるようだ。
なお,征途IIの中国でのクローズドβテストは1か月後の8月後半を予定しているとのこと。
ちなみに,同ブース内では「征途」の看板もあるのだが,よくよく見てみると「緑色版」という文字が。「なんだろう?」と思って聞いてみたところ,中国の文化部によって“健全である”と認められたもの……という意味なのだそうだ。そういえば,中国のPC検閲ソフト「中国グリーン・ダム」なんて話題が最近あったことを思い出した。
とはいえ,「緑色版」とついていても,元の作品と内容的にはまったく変わってないよと関係者は笑っていた。
もっとも,もしかすると「征途II」の短時間プレイを強調していた部分には,こういったこと(中国ではゲームの長時間プレイが社会的に大きく問題視されている)も関係していたのかも? と思ってみたりするわけだが,実際のところは不明である。
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