Cisco Systems は12日の株取引終了後、第3会計四半期 (5月1日締め、およそ2-4月期) の決算を発表した。事前の見通しとアナリスト予測を上回る内容だったが、その後の時間外取引で株価は下落した。
2-4月期の業績は、売上が前年同期比27%増の104億ドルで、アナリスト予測の102億4000万ドルを上回ったほか、自社が示していた事前の見通しも上回った。純利益は非 GAAP ベースで25億ドル (1株あたり42セント) を計上し、Thomson Reuters のまとめたアナリスト予測を3セント上回った。
また Cisco は5-7月期の業績について、アナリスト予測を上回る水準の見通しを示したが、ヨーロッパ情勢が足かせになるとの警戒感からか、時間外取引で株価が下落し、決算発表前の通常取引における上昇分を相殺した。
Cisco の CEO (最高経営責任者) John Chambers 氏は、声明のなかで次のように述べた。「当社の業績は素晴らしく、かつてない水準の売上と1株あたり利益を計上した。地域別や製品面、そして顧客セグメントにおいても、バランスの取れた強い成長を取り戻したことを、今回当社は証明した。これは、世界的な不況が始まる前の成長水準だ」
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