日本ファルコムは同社公式サイトのIR情報ページにて,2007年9月期の決算発表を実施。その補足説明資料の中で,現在「Ys SEVEN」「ツヴァイII」「ヴァンテージマスター」「ブランディッシュ」「ツヴァイ」「空の軌跡 the 3rd」「英雄伝説7」を開発中である旨を明らかにした。詳しい発売スケジュールやプラットフォームは,すべて未発表。
いずれも日本ファルコム代表シリーズの名を冠した,錚々たるラインナップだ。肝心のプラットフォームが未発表とはいえ,ある程度の想像はつくというもの。ざっと見たところ,初めて目にする「Ys SEVEN」「ツヴァイII」「英雄伝説7」の3タイトルが,PCプラットフォームではないかと思われる。「英雄伝説 空の軌跡 the 3rd」などの見覚えのあるタイトルは,PSP版が有力だろうか。もしかしたらだが,「ヴァンテージマスター」「ブランディッシュ」のPC版新シリーズが開発中なのかもしれないが。
「Ys SEVEN」は,2006年12月21日に発売された「イース?オリジン」以来のイースシリーズ最新作だろう。SEVENということで,再びアドルの物語に戻ることが予想される。まさに,ラインナップの中でも最大の注目作といえるだろう。
「ツヴァイII」は,2001年12月に発売されたアクションRPG「ツヴァイ」の続編だろう。6年ぶりにこのタイトルの名が出てきた理由は,韓国NeonSoftと共同で「ツヴァイオンライン」を開発中であることに関係あるのではなかろうか。日本ファルコムの後のアクションRPGに多大な影響を与えた,同社の新世代を切り開いた作品でもある。
「英雄伝説7」は,2007年6月28日に発売された「英雄伝説 空の軌跡 the 3rd」の中で,すでにその存在が予告されていたタイトル。2004年6月24日に発売された「英雄伝説VI 空の軌跡」以来の,“英雄伝説”新ナンバーとなる。こちらも熱狂的なファンがおり,今やイースと並ぶ同社の看板タイトルだ。
この中でどれが最初に遊べることになるかはまったく分からないが,単純な見方としてはリリース順に並べられている可能性がある。つまり「Ys SEVEN」「ツヴァイII」は比較的早く,「英雄伝説7」はこの中では最後にリリースされるというものだ。ただし「Ys SEVEN」は看板タイトルとして(株主向けに)最初に持ってきたという見方もできるので,予想では「ツヴァイII」が有力である気がする。私の予想はてんで当てにならないので,皆さんはどう思われます?
また,補足説明資料ではこのほか「イースオンライン The Call of Solum」の日本での2008年サービス予定,「ツヴァイオンライン」の韓国での2008年サービス予定,「ぐるみんオンライン」の開発中についても触れられている。いずれも自社開発ではないとはいえ,2008年はオンラインゲームの動向も活発になることだろう。
なお,同社の2007年9月期決算は売上高32%増収,営業利益180%増益,当期純利益175%増益という,まさに絶好調の増収増益を記録。PCタイトルのビッグネームが続いたうえ,PSP版への移植が好評の様子である。つまり次回作以降はますます惜しみない開発費を投入した,ゴージャスな最新作が期待できるのではなかろうか。
ともかく今回発表された新作群については,今後4Gamerでビシバシ情報を追っていくので,株主の皆さんもそうじゃない皆さんも,お楽しみに。