2009年9月下旬に米カリフォルニア州サンフランシスコ市で開催された「Intel Developer Forum 2009 San Francisco」(以下,IDF 2009)とその後の追加取材で,Intelのプロセッサ戦略が見えてきた。
2008年11月の「Intel Micro architecture(Nehalem)」,俗にいうNehalem(ネヘイレム)アーキテクチャをベースとしたCore i7プロセッサの投入以降,Intelは足早にプラットフォーム移行を進めているが,端的に述べて,Nehalemアーキテクチャのベース部分は,前世代のCore Microarchitectureを拡張したものに過ぎない。9月19日に掲載した同社プラットフォームロードマップのアップデート記事でも紹介しているとおり,業界関係者の中に,Intelの大きな飛躍は,現在のNehalemではなく,命令セットの幅な拡張が加えられる「Sandy Bridge」(サンディブリッジ,開発コードネーム)世代になると見ている人が少なくないのだ。
また,Intelが目指す,ヘテロジニアス(Heterogeneous:異種混合の)コアの実現には,開発中のグラフィックスプロセッサ「Larrabee」(ララビー,開発コードネーム)の統合が不可欠になるが,こちらについても,少しずつ情報が掴めてきたので,本稿では,2009年10月時点の状況を整理してみたい。
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