「信長の野望 嵐世記」…戦闘がリアルタイム制で、慣れないと結構(かなり?)手こずります。また、諸勢力の存在も目玉の一つで、こちらも相当厄介です。(-_-;)特に一向衆の坊さんたちは鉄砲担いで襲ってくるため、非常に厭らしく、大いにプレイヤー大名を悩ませてくれます。他には、昔あったシステムの一つである『知行制』が復活していて、これによりいらない武将でもとりあえず雇っておく、ということがやりにくくなっており、よりシビアに所属武将の選択を迫られています。色々新しい要素を加えて、プレイヤーを楽しませようとしてくれているタイトルですが、肝心のプレイヤーの評価は芳しくありません。(@_@;)やはり、諸勢力が強すぎることと、リアルタイム制の操作性の悪さが致命的で、名作とは呼びにくいです。ただ、良くも悪くも個性は強いので、挑戦してみるのも、一興かと思います。
「信長の野望 蒼天録」…このタイトルの目玉ポイントは、何といっても『城主プレイ』です。今までは、大名だけしか選べませんでしたが、今回は城主&軍団長の身分でプレイ出来ます。これにより、大名から無茶苦茶な要求をされても、涙を呑んでこれに従う、といった中間管理職を彷彿とさせる生き方が遊べます。(それが楽しいかどうかは分かりませんが…)もちろん謀反も可能で、光秀が如く、大名の居城を落とし、自らが大名に!、なんてことも出来ます。また、今回も諸勢力は存在しますが、以前ほど重要ではなく、かなり影が薄くなってしまいました。忍者を雇うこともでき、城に潜入させて(なんと味方の城にも潜入可能!)破壊工作や暗殺なども指示でき、幅広い謀略が楽しめます。しかし、その反面戦闘がただのジャンケンになってしまい、ただ有利な兵科を出すだけで戦術としてはあまり楽しめたものではありません。総評としては、『城主プレイ』がやりたいなら今作、そうじゃないなら、他のタイトルにした方が無難かも…といった感じです。(^_^;)
「信長の野望 天下創世」…今回は大名のみで、『城主プレイ』はありません。しかし前前作、前作で不評だった内政(ほぼ数値のみで、達成感0でした)が、3D箱庭になり、城下が発展していく様を視認できるようになりました。それに加え、合戦も内政と同じ箱庭で行うという、大胆かつ臨場感のある変更がありました。戦闘では、武将ごとに自由に動かすことができ、合戦での自由度は随一だと思います。またパラメーターに非常に珍しい『教養』という数値が追加され、意外な武将が外交などで活躍することができます。今まで批判されていた部分を解消し、大幅なグラフィックの向上を実現、合戦も分かりやすく、内政の達成感もあるという、かなりいい感じの作品に仕上がっています。オススメのタイトルです。(#^.^#)
「信長の野望 革新」…最新作です。今までとは大きく異なる部分が、『一枚マップ』&『セミリアルタイム制』です。まず『一枚マップ』とは、読んで字の如し、全てが一枚のマップ上で起こるということです。内政も合戦も両方ともです。「三国志9」とよく似た感じです。これにより、戦闘は多少大味になりましたが、常に他家の動向を見ながら、戦略を練るという楽しみが増しました。輸送なども、一目で今どのあたりにいるかが分かり、情勢変化での輸送先変更もスムーズに行えます。次に『セミリアルタイム制』ですが、今回は戦闘だけじゃなく、内政もリアルタイムで進んでいきます。ですから、戦闘や内政をいつやめさせるかも、自由に自分で決めることが可能です。命令してから、やめようという時も、すぐに違う命令を出すことができます。今回の総評としては、"すべてにおいて、自由度が高い"といえます。これは長所にも短所にも成り得ます。ゲームのシステムを完全に把握している人にとっては、己が意のままにプレイでき、CPUとの知恵比べを十二分に堪能出来るでしょう。しかし、こういった類のゲームに不慣れな人には、やれることとやらなくてはいけないこと、の区別がしにくく、あれやあれやという間に詰みの状態になってしまい、投げ出してしまう、という危険性があります。よって、このゲームは内容は間違いなく素晴らしいのですが、難易度の点から、初心者には進めにくいものとなっていると思います。もちろん難易度について、大丈夫だという方には胸を張って進めることができます。(*^_^*)
長々と書きましたが、結論としては、「信長の野望 天下創世」、「信長の野望 革新」あたりをオススメします。どちらもシステムに慣れれば長く楽しむことができるソフトだと思います。どちらをお選びになるかは、お好みで。(#^.^#)