2011.07.16
4Gamerによりますと。
2011年7月13日,オンラインRPG「くろネコONLINE」で,アップデート「第6話 極めろ!クロンマスター」が実施され,新コンテンツ「クロンバトル」が実装された。今回のアップデートでこれまで収集/育成してきたクロンでバトルができるだけでなく,このコンテンツを通じてクロンをさらに成長させられるようになった。
そんなクロンバトルをプレイしてきたので,その内容を紹介しよう。また記事の後半では,運営プロデューサーを務めるゲームオンの遠藤峻亮氏に,クロンバトルを実装した理由や今後の予定について聞いているので,そちらも見てほしい。
アクティブバトルを採用し,新しい遊びを提供する「クロンバトル」
クロンバトルは,フィールド上で収集しCランク以上に育成したクロン4体で一つのチームを組み,プレイヤー同士が対戦するコンテンツだ。通常のくろネコONLINEの戦闘システムとは大きく異なる。それぞれのクロンには「アクティブゲージ」があり,ゲージが満タンになると攻撃/防御,もしくは各種のスキルのコマンドが使用可能となる。また通常フィールドと異なり,プレイヤーのレベル以上のクロンをチームに編成できるのも大きな特徴だ。
クロンバトルでは,クロンごとに使用できるスキルが決まっており,攻撃特化型やバランス重視など,さまざまな特色のチームを編成を考えることができる。
またクロンには「バトル属性」の概念があり,じゃんけんのグー/チョキ/パーのいずれかが割り振られている。簡単に説明すると,パーのクロンなら,グーのクロンと戦うときにクリティカル率が上がることを示すといった具合だ。さらに,チーム内に同じ属性のクロンが3体いたらレベル1のボーナスが,4体すべてが同じ属性ならレベル2のボーナスが付与される。
プレイヤーのキャラクターウインドウには,新たに「クロンバトル」の項目が設けられた |
クロンにも,クロンバトル用のステータス項目が追加されている |
それぞれのクロンは,「シール」による強化が可能だ。シールには攻撃力/防御力やクリティカル率を上昇させたり,各種属性攻撃に対する抵抗を高めたりと,さまざまな種類がある。またシールにはレベルの概念もあり,勝利数などの条件を満たしてクロンバトルでクロンのレベルを上げれば,高レベルのシールを装着できるようになる。
なお,装着したシールは上書き可能だ。また,バトルによってシールが壊れてしまうこともあるが,その場合はプレイヤーの装備と同じように修復できる。
「シール」は「古代の袋」という形で購入。中身はスロットを回すまで分からない |
「シール」を装着してクロンを強化。レベルの高いものは,条件を満たさないと装着できない |
実際のバトルは,専用ロビーでルームを作成して行う。ルーム作成時には,4つのエリアと5つの対戦モードから,それぞれ一つずつ選択できる。
モードは,AI対戦,練習戦,そしてBP(バトルポイント)を賭けて戦うものに分かれている。ただし,どのプレイヤーも最初はBPがゼロなので,まずはAI対戦を選択することになる。AIと戦い,勝利すればBPが与えられる(AIの強さによってもらえるBPは変化する)。AIの強さは10ランクあり任意で設定できるが,最低ランクでも結構強いため,チュートリアル気分ではなく本気で取り組まないとと負けてしまうかもしれない。
練習用モードとして,もう一つ用意されている「練習戦」は,プレイヤー同士で戦うもの。戦略/戦術を考案したり,フレンド同士の腕試しをしたりするのに最適だ。
MOタイトルでよく見かけるタイプのロビー画面。ルームに誰かが入ってくるのを待つだけでなく,ロビー内にいるプレイヤーを指名して招待することも可能だ |
AI対戦は,いわゆるCOM戦で,AIチームと戦う。勝てばAIの強さによって決められたBPがもらえるのだが,AIチームが結構強いので,最初は苦戦を強いられるかも |
プレイヤー同士でBPを賭けて戦う,いわば本戦モードは,使用するクロンの能力に応じて「ライト級」「ミドル級」「ヘビー級」に分かれている。ルールは,相手のクロンをすべて倒すか,制限時間終了時に残っているクロンのヒットポイントが多かったプレイヤーが勝ちというもの。勝てば相手からBPを得て,負ければBPを失う。もし負け続けてBPがゼロになってしまっても,再び演習で勝てばBPを溜めることができるので,ご安心を。
バトル終了直前には,カメラが大きく動く。クロンバトル初心者は,何が起きたのか分からず,結構ビックリするかも |
リザルト画面。これは演習なので0BPとなっているが,本戦では勝利プレイヤーは報酬としてBPを得られる |
またバトル中は,各クロンに「バトルカード」が配布される。バトルカードはアクティブゲージとは別のTP(タクティカルポイント)ゲージを消費して,特定のバトル属性のクロンを強化するなどのバフ効果を発揮するというもの。
これを使ううえで気をつけなければならないのは,敵味方の区別がないスキルカードが存在する点だ。例えば“[グー]防御力増加”というスキルカードは,バトルに参加しているすべてのグー属性クロンの防御力を上げてしまう。使用するときは敵と味方のメンバー構成を考えて使用する必要がある。ちなみに,味方のみに効果を付与する“仲間~”と書かれたスキルカードもあるので,効果範囲を確認したうえで使いたい。
グー属性を強化するスキルカードを使用。敵味方の属性比率を把握していないと,相手が有利になってしまうこともある |
こちらは味方にだけ効果を与えるスキルカード。慣れるまでは,どのスキルカードを使うべきか少し迷ってしまう |
クロンバトルに参戦したクロンには,勝敗に応じてクロン経験値が与えられる。ここで見逃せないのが,AランクのクロンをSランクにするためには,今のところクロンバトルを通じて成長させるほかないという点だ(現時点では)。すなわちクロンバトルをやり込むほど,通常フィールドでのプレイも有利になっていくわけである。ちなみにSランクのクロンは,これまでになかった強力なスキルを持っているという。
ただしクロンは,クロンバトルを行うたびに疲労が溜まっていく。疲労度の高いクロンは成長が遅くなっていくので,ローテーションを組むなどして回復させる必要がある。クロンが全快するまでには,およそ3~4時間かかるとのことだが,その時間を短縮するアイテムも用意されるという。
Sランクの「サボーンJr.」。Aランクまでのクロンと比較すると,スキルや能力だけでなく見た目のサイズもかなり大きくなる |
さて,クロンバトルをプレイしてみると,スピーディな展開でなかなか忙しい。どのクロンが,どのバトル属性で,どんなスキルを持っているのかなどの基本的な情報はすべて画面に表示されているのだが,バトルがリアルタイムで進行しているため,刻々と変化する状況に逐一対応するのは少々困難。「クロンのアクティブゲージが満タンになった」「このスキルカードは敵味方関係ないから……」などと,いちいち考えているようではAIのスピードにすら付いていけない感じだ。ましてバトル慣れしたプレイヤーに勝つなど,夢のまた夢かもしれない。
このスピード感の中でコンスタントにクロンバトルを勝ちたいと考えるならば,チーム編成にこだわるのはもちろんのこと,演習や練習戦を繰り返し,起こりうる状況にどう対処すればいいのかシミュレートしておく必要があるように感じた。クロンバトルはしっかりと作り込まれているため,単なるオマケモードではなく,一つのゲームとして切り出してもいいくらいやり応えがある。
RMT-イロイロ編集いたしました
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