ネクソンジャパンは本日(9月18日),テレビアニメ
「メイプルストーリー」の制作発表会を,東京都千代田区のホテルニューオータニで開催した。
同アニメは,オンラインアクションゲーム
「メイプルストーリー」を題材とするもので,世界の平和と秩序を守る世界樹を復活させるべく,人間族のアル,魔法族のニーナの二人の主人公が,世界樹の種を探し求めるという物語。テレビ東京系列で10月7日,BSジャパンで10月10日に放映が開始される予定だ。
ネクソンジャパンの運用本部 本部長 カン?ヨンテ氏
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発表会ではまず,本作のエグゼクティブプロデューサーを務める,ネクソンジャパンの運用本部 本部長
カン?ヨンテ氏が登壇し,挨拶を行った。同氏は,「オンラインゲームとして世界の各地域で成功を収めたメイプルストーリーの次なるステップは,アニメーション事業です。アニメ放映で実績のあるテレビ東京や,アニメ制作で高く評価されているマッドハウスとビジネスパートナーとなったことを喜んでおり,誰もが楽しめるテレビ番組を目指したい」と抱負を述べた。
今後,韓国や北米地域などでもオンエアしていく予定で,アニメとゲームとの連動も積極的に展開していきたいとのことだ。
ネクソンジャパン 運用本部 マーケティング部長 高井礼央氏
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次に,アソシエイトプロデューサーを務める,同社の運用本部 マーケティング部長の
高井礼央氏がステージに上がり,Nexonグループの概略や,これまでのサービス実績などを紹介した。
それによると,メイプルストーリーの登録者数は全世界で7200万IDを突破しており,そのうち日本での登録者数は170万ID以上とのこと。また,主なプレイヤー層は男子中高生で,最近では小学校高学年のプレイヤーも増えつつあることが説明された。
4Gamerでもお伝えしてきたように,テレビCMや,ロッテとのコラボレーションでメイプルストーリーガム(
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説明によると,25万個のメイプルストーリーガムが用意されたが,1週間でほぼ完売したとのこと。25万個というのは,通常1か月ほどで完売する数なのだそうで,かなり早いペースで売れていったことが分かる。
最後に高井氏は,「グローバル展開が成功したオンラインゲームと同様,今後はアニメーション事業を世界に向けて展開し,グローバル?エンターテインメント企業を目指していく」と述べ,プレゼンテーションを締めくくった。
続いて,アニメ版メイプルストーリー本編のダイジェスト映像が上映されたあと,制作スタッフの紹介が行われた。
テレビ東京 編成局 アニメ放送部 部長の
朝賀定夫氏,同アニメの監督を務める
石山タカ明氏,スーパーヴァイジング?ディレクターの
ジュウ?ミンヒ氏,プロデューサーの
キム?ジョンア氏,そして声優の
桑島法子さんと
遠藤 綾さんがステージに上がり,それぞれにこのアニメにかける意気込みを語ってくれた。
朝賀氏は,「日曜日の朝8時半にスタートする番組なので,これを見た子供達が,元気いっぱいに活動し始められるようなものにしたい。番組のモットーは“明るく楽しく元気よく”です」とコメント。
石山監督は,常に明るく楽しい番組作りを心がけているが,いつも以上に元気の出る番組にしていきたいと述べていた。この番組が世界各国で放映され,これを見た人の心が豊かになり,世界平和につながるようなアニメを目指すとのことだ。
(左から)テレビ東京 編成局 アニメ放送部 部長 朝賀定夫氏,アニメ版メイプルストーリー 監督 石山タカ明氏
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スーパーヴァイジング?ディレクターのジュウ氏は,「オンラインゲームであれ,アニメであれ,メイプルストーリーとして大事なのは,共に楽しめるエネルギーだと思う」と述べ,またプロデューサーのキム氏は,世界観などのゲーム要素をアニメにうまく取り入れることと,楽しいストーリー作りの2点を,制作のポイントに挙げていた。
主人公の一人,アル役の桑島さんは,「アルは,活発で生命力に溢れる,ひたむきで嘘が嫌いな男の子だなという印象を受けました。暗くなるまで夢中で遊んでいた子供の頃のように,アルと共に冒険したい」とコメント。
そしてもう一人の主人公,ニーナ役を務める遠藤さんは,「ニーナは,まっすぐでひたむきなアルとは違い,いたずらが好きで,人を疑うようなところのある女の子。アルと出会い,共に行動することで,ニーナがどのように成長していくかを楽しみにしています」と語っていた。
(左から)アル役 桑島法子さん,ニーナ役 遠藤 綾さん
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最後に行われた質疑応答では,韓国などでサービス中の
「BnB」を題材とするアニメの制作が韓国で進められており,Nexonのほかのゲームのアニメ化も検討されていること,また,メイプルストーリーのNintendo DS版の開発は順調に進んでおり,2007年末?2008年上半期に発売できる見込みであることなどが明らかにされた。
また石山監督は,ゲームとアニメーションとの表現の違いについて聞かれ,アクションや攻撃を全面に押し出すのではなく,そもそもメイプルストーリーのコンセプトとなっている,人々のコミュニケーションをテーマにした作品にしたいと答えていた。
その回答の中で石山監督は,「公式な情報ではないかもしれないが」と前置きしつつ,タイトルの「Maple」には,たくさんの人々(many people)に接してほしいとの願いが込められていると聞いたと説明した。
そして,視聴率はどのくらいを見込んでいるかとの質問に対し,石山監督は,「目指すは二桁(10%)。ただし,すぐに結果が出るものではないと思います。見た人が自分の友達に紹介することで,どんどん広まっていったら,とても嬉しいです」と答えていた。
テレビ東京系列で
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