FFXIでは,最大6名のグループ(パーティ)での冒険が可能だ。FFXIは一度の戦闘時間が比較的長く,戦術的な要素をたっぷりと満喫できるのだが,その醍醐味はパーティプレイで花開くといっても過言ではない。
ゲームの中盤以降では,パーティ向けに用意された膨大な冒険コンテンツが待ち受けている。6人のチームワークを駆使して,これらの激戦を見事に切り抜けた瞬間の達成感と連帯感は,ほかのFFシリーズではなかなか味わえないものだろう。
先週の連載で紹介した「フィールド?オブ?ヴァラー」などにより,最近のFFXIはソロプレイでも十分遊べるが,中レベル帯以降の経験値稼ぎになると,パーティによる“キャンプ”(その場に留まり続けてモンスターを狩り続ける行為)の人気が今も変わらず高い。なので少しずつパーティプレイにも慣れていきたいところだ。
今回改めて,新規でキャラクターを育成してみて実感したのだが,FFXIの初心者がいきなり6名のフルパーティに参加するというのは,少々大変かもしれない。新たに覚えねばならない情報が山のようにあるので,人によっては混乱してしまう可能性がある。
「俺はベテランのMMOプレイヤーだぜ!」という人はともかく,できればフルパーティよりも気楽に遊べる,2?3名による小規模のパーティを何度か経験し,まずはパーティの雰囲気を軽く知っておくといいだろう。
友達と一緒にFFXIを始めた人なら,パーティメンバー探しには困らないかとは思うが,皆が皆そうとは限らない。では実際にどのようにして仲間を探すかだが,とりあえず「サーチ機能」を使ってみよう。これはゲームメニューからも選べるが,コマンドでの入力のほうが扱いやすい。例えば自分のレベルが13だった場合,このように入力してみてよう。
「/search 12-14 region」
これは,周辺のエリアにいるレベルが12?14のキャラクターをリストアップする,という意味のコマンドだ。リストの名前の左に点がある場合は,各々のアピール用のコメント(サーチコメント)が記されている。また,左側に丸く(!)マークが付いているのは,「パーティに参加したいです!」と意思表明している人だ。つまり,普段からこれらの設定をしつつ遊んでいれば,他の人から誘われやすいというわけ。
またアクティブな人なら,自分から積極的に声をかけてみるのもよいだろう。その際に「フリートライアル版で始めた初心者です」などと添えれば,相手もナルホドと分かってくれるはず。同じ初心者という人も声をかけやすく感じてくれるかもしれない。
少人数でのパーティを勧めるのには理由があって,第一に,編成時にジョブバランスをそれほど考慮しなくても何とかなりやすいこと。後衛系のジョブも「Field Manual」の“戦闘支援”(※第2回参照)を活用すれば,直接攻撃主体で戦えるだろう。
モンスターの強さも,ソロプレイでは「楽な相手だ」が主だったが,パーティであれば「丁度いい相手だ」「同じくらいの強さだ」クラスの敵でも十分に狙っていける。仮に目ぼしいモンスターが近くにいなければ,気軽に転戦もできる。こういったこともフルパーティでは,なかなか行いにくくなる。
しかし何より大切なのは,「パーティを組んでプレイする」という経験である。それだけでもいろいろな発見があるはずだし,仲間とのチャットでこれまで知らなかった世界が開けていくはずだ。