2009年9月10日掲載した記事で紹介した,Jake Song氏(韓国名,ソン?ジェギョン氏)の新作のタイトルが「ArcheAge」に決まった。これまで「X2」という仮称がつけられていた作品で,日本ではゲームオンが正式サービスする予定になっている。開発は韓国のXL GAMESだ。
XL GAMESによると,この名前は,「古代」のほかに「始まり」や「最初」という意味を持つ“Arche”と“Age”を組合わせたもので,ストーリーの背景となる世界観を現わしているとのこと。
2006年末から開発が始まったArcheAgeの特徴の一つは,ドイツのデベロッパ Crytekが開発した「CryENGINE 2」によるハイレベルな環境グラフィックスだ。2007年にリリースされた
「Crysis」に使用されたCryENGINE 2だが,発表から約3年後の現在でも,最新テクノロジーを満載したゲームエンジンとして知られている。まるで最新FPSのようなグラフィックスは,掲載したスクリーンショットからよく分かるだろう。
Jake Song氏
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また,ストーリーでは韓国で有名な女流ファンタジー小説家Jun Min Hee氏が開発の初期から参加しており,東洋と西洋の古代神話が絶妙にマッチした世界観を作り出している。代表作である,「ルーンの子供たち」(ネクソンの
「テイルズウィーバー」の原作となる小説)は日本でも出版されているので,彼女の名前を知っている人も多いかもしれない。
システム面では,参加するプレイヤーの意志や行動によって,ゲーム世界が変わっていくということが特徴として挙げられる。具体的にどういう感じになるのかは未発表だが,このシステムにより,プレイヤーは多彩なゲーム体験ができるほか,それぞれのサーバーが違う歴史やマップを持つとされている。
かなり野心的なMMORPGを目指しているようだが,以前もお伝えしたように,本作の統括責任を受け持っているJake Song氏は,「リネージュ」や「風の王国」などの開発に携わった有名クリエイター。
韓国のMMORPGおよびオンラインゲームを切り拓いたと評価される人物だけに,続報に期待したい。ArcheAgeは,2010年6月にクローズドβテストが,そして年末にはオープンβテストが,韓国において実施される予定だ。
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