本日(12月1日),アラリオは,韓国WeMade Entertainmentが開発したMMORPG「
蒼天」の日本国内サービスおよびパブリッシング事業の独占契約を締結したことを発表した。
これは東京?恵比寿にある同社の本社オフィスにおいて開催された,新作発表会にて明らかとなったもの。この発表と同時に
ティザーサイトが公開されており,カウントダウンが行われている。続報は12月14日に発表される予定だ。なお正式サービスの開始予定は,2010年春となっている。
アラリオ マーケター 島吉 誠氏
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蒼天は,三国志を舞台にしたMMORPGで,“国盗り”の要素を持つ100人対100人の大規模システムや,ノンターゲッティングタイプの戦闘システムなどを特徴としている。発表会では,アラリオのマーケティング担当である島吉 誠氏から,その概要が説明された。
●大規模戦
本タイトルの大規模戦は,「政治」と「戦争」の二面性を持っている。前者の政治は,一定のレベルに達したプレイヤーが「国策」を提案できるというもの。例えば,魏において「蜀を攻めよう」という提案が出たとすると,それに対して魏に所属するプレイヤー全員が,賛成または反対の意思表示をできる。ここで過半数の賛成票を得られれば,戦争──大規模戦へと進展していく。
国策の提案 |
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大規模戦は,敵国の都市に戦争を仕掛けて勝利すると,その都市を占領して自国のものにできる“国盗り”の要素を持っている。この国盗りを極めれば,実際に中国大陸を統一することも可能だ。
大規模戦の進行は,「フィールド戦」「城外戦」「城内戦」の順で3段階に分かれている。攻撃側は3連勝すると,晴れてその都市を自国領にできる。逆に守備側は,1勝した時点で防衛成功となる。
参加プレイヤーは各陣営最大100人。レベル帯によって異なる役割が用意されており,さまざまなプレイヤーが参加できるようになっているという。
時間配分は,国策の提案からプレイヤーの意思表明の集計が1時間,賛成票が多かった場合の大規模戦の開始は,それから30分後。実際の戦争は,およそ30分?1時間程度で決着が付くが,場合によっては4時間近くに及ぶこともあるそうだ。なお,プレイヤーが国策を提案できる時刻は,あらかじめ運営によって設定されるため,敵国が手薄な時間を狙って攻め入るといったようなことはできない。
●ノンターゲッティングタイプの戦闘システム
本タイトルの戦闘システムは,アクション性を重視したノンターゲッティングシステムを採用している。攻撃やスキルを発動させるには,設定された手順にしたがって,複数のボタンやキーをタイミングよく順番に,あるいは同時に押していく必要がある。なお,スキルは,レベルに応じた専用のアイテムを使用することで習得していく。スキルには,奥義のように特殊な種類のものもあるが,詳細は追って発表されるとのこと。
スキルのキー設定
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また,本作には4種類の職業があり,それぞれスピード型,パワー型,バランス型といったように分類される。いずれも装備可能な武器とスキルが異なるため,もちろん操作方法も異なるとのこと。ちょっと聞くと,すべての操作方法を習得するのは大変そうだが,爽快感を重視しているため,やっているうちに何となく操作を覚えられるよう,それほど複雑な組み合わせはないそうだ。
スキルツリー |
ステータスツリー |
そうしたアクション性をフォローするため,当初からゲームパッドでのプレイを前提とした開発を行ってきたとのこと。加えて今回の日本展開では,ローカライズの一環として,さらなる調整とコンフィグの改良を予定している。
●MMORPGとしての基本要素
ゲーム内には,劉備,曹操,孫権をはじめ三国志の武将NPCが多数登場。これらの武将とともに,三国志のストーリーに基づいたシナリオクエストを楽しめる。なおクエストは,シナリオに沿った以外のものも豊富に用意されているという。
また,ショップや武器/防具のエンチャント,オークション,騎乗システムなど,一般的なMMORPGとしての機能は一通り実装されているとのこと。
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