クライスラーグループは13日、NASA(アメリカ航空宇宙局)と向こう3年間、先進技術分野での情報共有を核とする新たな提携を結ぶと発表した。
画像2枚:サターン1B スカイラブ計画
クライスラーとNASAは、古くからのパートナー。1961年にはNASAの「マーキュリープロジェクト」のレッドストーンロケットを、クライスラーが開発。1968年の「アポロ計画」においては、宇宙船のブースターをクライスラーが手がけた。
また、クライスラーはNASAのノウハウを市販車に応用。最近ではナビゲーションシステムのセンサーに、NASAの技術をフィードバックしている。
今回の新たな提携は、クライスラーとNASAそれぞれが持つ、先進技術情報を共有するのが狙い。向こう3年間に渡って、素材、ロボット、レーダー、バッテリー、エネルギー貯蔵システムなど、幅広い分野に関して情報交換を行い、革新的テクノロジーの開発に役立てる。
クライスラーエンジニアリングのスコット?クンセルマン上級副社長は、「今回の提携強化は、両社が情報を共有する最高の機会。NASAとの連携によって生まれた新技術を、市販車に取り入れていく」と語っている。
《レスポンス 森脇稔》
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NASA 特別編集