[上海 31日 ロイター] 31日の中国の国債利回りは上昇。同国の国債利回りは、第1?四半期に急低下したが、今週は上昇傾向にあり、アナリストは「市場は正常化に向かっている」と指摘している。
ロイター?リファレンス?レーツによると、最も取引の多い5年物国債の利回り(気配値)は、前日比1.13ベーシスポイント(bp)上昇し、2.7260%となった。
利回りは今週に入り5.86bp上昇している。
ただ5年物国債利回りは、第1?四半期全体では27.22bp低下した。
中国では、当局が銀行融資を予想以上に抑制したため、銀行が余剰資金を国債で運用。景気回復に伴うインフレが予想されているにもかかわらず、利回りが急低下した。
市場関係者は、第2?四半期の金利動向について、当初は横ばいで推移するが、その後は、利上げを含めた金融引き締め観測で、上昇すると予想している。
Taikang Asset
Management Coのアナリスト、Su Zhenhua氏は「市場は正常化に向かっている。国債利回りは、マクロ経済の動きをこれまでより正確に反映するようになってきた」と述べた。