ゲームオンがサービス中のMMORPG「RED STONE」で,「2010.04 SOUL BRINGER UPDATE」が4月中に実施される予定だ。このアップデートでは,3年9か月ぶりに新職業が追加されるほか,成長の概念を持つ新武器,新ダンジョンなどが登場する。まさにファン待望の大型アップデートだ。今回は,アップデート内容の一部を実装に先駆けて体験してきたので,さっそく紹介しよう。
多彩なバフ/デバフスキルでパーティの戦略に大きな影響を与える新職業「霊術師」
新職業「霊術師」は,攻撃系のほかにバフ/デバフ系を加えた全25種類のスキルを扱うことが可能で,パーティの支援や敵の弱体化を得意とする。中でも大きな特徴となるのが,相手の魂を吸収するスキル「アセンブル」だ。このスキルを使ってアセンブル(集魂)状態となった霊術師は,より強力なスキルを発動させることができる。
先日行われた公開テストのスクリーンショット。霊術師だらけでモンスターが見えない! |
●アセンブル状態で発動できるスキル
?リバレイト
束縛された魂を開放し,一定時間すべての能力値を上昇させる
?アブソーブ
呼び集めた魂を体内に吸収し,自分の体力を回復する
?サンクチュアリ
一時的に,霊界に肉体を移動させることで,どのような干渉も受けない状態になる
?魂の暴走
魂を崩壊させて発生したエネルギーを吸収し,攻撃速度および移動速度を増加させる。また効果持続中は,すべてのスキルがCPを消費せずに使用できるが,回避率と防御力が低下する
実際に霊術師を操作してみると,相手を硬直させたり,移動速度や各種抵抗力を低下させたり,あるいはスキルを封じたりと,かなり“意地の悪い”スキルが多く,敵に回すと嫌な相手だと感じた。もちろんそれは,味方にいると心強いという意味であり,バフスキルによる支援が頼りになりそうだ。
つまり霊術師は,パーティプレイにおいて実力を最大限に発揮できる職業といっていい。とくに,RED STONEをやり込んで各職業の長所短所を知り尽くしたプレイヤーが霊術師を使うと,味方にとっては頼もしい,敵としてはいやらしい存在になるだろう。
対人戦が盛んな本作だが,味方に大きな影響を与える霊術師の登場により,新たなパーティ編成と,それに伴う戦略?戦術,そして霊術師対策などが各プレイヤーによって練られることになるだろう。いかに味方の霊術師を活躍させる場を作り,相手の霊術師を封じるかが,今後の対人戦を勝ち抜くための鍵となりそうだ。
成長する「インフィニティ武器」や新ダンジョンも登場。新たな刺激に期待
「インフィニティ武器」は,職業ごと(霊術師を除く)に1種類ずつ用意されており,アイテム「神秘の石」を四つ集めることで入手できる。この武器は“成長”の概念を持っているのだが,ザックリ説明してしまえば,ほかのMMORPGでいうところの“精錬”システムだ。本作はサービス開始から5年以上経過している老舗タイトルだけに少々意外かもしれないが,実はこのタイプの武器強化システムが実装されるのは初めてなのだ。
「インフィニティ武器」は成長するとエフェクトの色が変わる。これはレベル6 |
レベル10のエフェクトは,写真のように金色に輝くのだ |
あらためて説明すると,インフィニティ武器は,素材を集めて所定の手順を踏むと1段階ずつ成長していく。レベル1の段階では決して強い武器とはいえないのだが,成長させるごとに攻撃力が上昇。加えて,装備したプレイヤーのステータスを大きく上昇させるボーナス効果も発生するのだ。なお最終形態は,レベル10となっている。
ただし,インフィニティ武器の成長は必ず成功するわけではなく,失敗すると1レベル下がってしまう。もちろん,素材は消失してしまうので集め直しだ。レベルが高いほど成長に失敗する確率が高くなるので,最終形態ともなると並大抵の努力では成功しないかもしれない。ちなみにレベル7以上は,失敗するとレベル1に戻ってしまう。
レベル1では,要求ステータスが低いぶん,全体的な能力も低い |
最終形態のレベル10では,プレイヤーに大幅なステータス向上をもたらす |
新たなダンジョンとして,「ナラダ平原/ウエストスワンプ」マップに「ガルカス悪魔軍集結地」が登場する。このダンジョンは,レベル600?650のプレイヤーを対象にしており,2階層構造だ。プレイヤーは火炎傭兵団団長の依頼に始まる一連のクエストを通じて,最終的にはダンジョン最深部で待ち受けるガルカスと対決することになる。