「高校野球?3回戦、成田6‐5北大津」(17日)
報徳と共に8強入りを目指した北大津(滋賀)は、無念の逆転負け。湖国の技巧派右腕?岡本拓也投手(2年)が、成田打線の執念の前に散った。この日もオーバー、サイドに、時折アンダースローも交える幻惑投法で六回まで成田打線を完全に手玉にとっていた。
しかし「相手の気迫を感じて守りに入ってしまった」という七回、6本の長短打を浴び5失点で逆転されると、味方が同点に追いついた直後の九回にも適時打を許し「せっかく追いついてもらったのに…。悔しい」と、唇をかんだ。
今夏の甲子園を彩った“トリックスター”もまだ2年生。「課題ばかり。もっと勝ちに導ける投手になりたい」と前を向いた。野菜嫌いを理由に甲子園入り後から、験を担いで宿舎で12日間毎晩食べ続けていた辛口カレーともこの日でお別れ。「やっと違うものが食べられる(苦笑)。でも野菜も食べられるようにしないと…。投球面も精神面ももっと大人になりたい」。“刺激的”な夏を、きっと今後の糧にしてみせる。
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