4月10日,ネクソンは,品川インターシティホールにてMMORPG「マビノギ」の5周年を記念したオフラインイベントを開催した。
品川インターシティホールはゲーム系のイベントが数多く開催される聖地ともいうべき場所であるが,イラストコンテストとデザインコンテストの受賞作品,さらに公式のコンセプトイラストなどがロビーに飾られ,この日ばかりは「マビノギ」一色で染められていた。
マビノギのオフラインイベントは,2周年を迎えた2007年4月から開始され,今回で4回目。ユーザーの間では毎年恒例の行事となっており,今年は招待者の枠を昨年より60名増やして,計360名が参加している。長い列ができるのは例年どおりだったが,今回はイベント落選組の熱心な「マビノギ」ファンが,交流目当てに会場の外に詰め掛けていたようだ。
左から磯村知美さん,平原亮太氏,坂下智久氏
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最初に壇上に登場したのは,司会を務めるイソッチこと声優の磯村知美さん。3周年と4周年記念イベントでも司会をした磯村さんは,自作だというNPC”シェーナ”の衣装を身に付けていた。実は前回まで”ロナ”の衣装であったが,5周年イベントでも司会をするなら新しい衣装を作る,と明言していたそうで,今回はそれを有言実行する形になったのだ。
ちなみに,衣装作成は難航していたようで,Twitterでつぶやきながらイベント前日の朝まで作業していたのだとか。
続いて,ネクソンジャパンより運用部ゲーム運用チームの平原亮太氏,事業部マーケティングチームの坂下智久氏が登壇し,次期アップデートについてムービーを交えながら紹介した。
新アップデートG12シーズン1「英雄の帰還?RETURN of HERO?」
4月22日に実装される新アップデートは,G9から始まったチャプター3のラストを飾るG12シーズン1「英雄の帰還?RETURN of HERO?」。
根幹となるメインストリームでは,”ネヴァン”に続く新しい神として”ヌアザ”が登場。チャプター3の旅は,光の女神と神々の剣を経て,英雄の帰還というテーマで完結することになる。
ヌアザについては詳しくは語られなかったが,イメージイラストでは右手に銀色の義手のようなものを付けているのが確認できるので,モチーフとなっているのはケルト神話でいうところの”銀腕のヌアザ”そのものであろう。
ほかにも,アルピン,ジャレスといった新しいNPCも公開されたが,残念ながら各キャラクターの役割については分かっていない。メインストリームをプレイしてからのお楽しみ,といったところだろうか。
G12の主な舞台となる場所が,神々の都市と呼ばれるファリアスだ。このファリアスは,過去にエリンの神々が留まった神秘の地で,時空間を超越したような雰囲気の場所だという。この場所が町としての機能を持つのかは不明だが,G12メインストリームを進めると往来できるようになるとのこと。
現在は神々が去ってしまっているファリアスだが,この地には今も宝物が隠されているようだ。遺物として入手した宝物と純粋な結晶を持って,NPC”ドレン”のもとを訪れると,特殊なアイテムに復元してもらえるらしい。
復元されたアイテムは,専用スロットに装着可能で,装着時は様々な効果を発揮するという。なお,このファリアスという都市名もケルト神話が出典。四種の神器と因縁がある場所だけに,G11で登場したブリューナクと同格の強力な武具が物語を盛り上げるのかもしれない。
●ファミリーシステム
ファミリーシステムとは,既存のギルドやフレンドといったものとは違う新しいコミュニティの形だ。
ゲーム内で結婚をしている夫婦を中心にコミュニティが形成され,養子縁組を通じて家族を増やすことができる。家族構成については,家系図という形で分かりやすくビジュアル化されるようだ。
また,このコミュニティでは,家族の長たるお父さんが「家訓」を決定することができるのも特徴といえる。例えば「殺生禁止」という家訓にした場合,モンスターを倒すと天罰などといったペナルティを受けてしまうといったこともあるようだ。
●タワーシリンダー
錬金術に使うシリンダーに,タワーシリンダーという新しいタイプが追加される。
従来のシリンダーは片手に装備していたのだが,このタワーシリンダーはかなり大きく,背中に背負って持ち歩く必要があるほど。実際に使う際は,地面に砲台のように設置して敵を狙い撃つことになる。
攻撃力は高いようだが,設置中は移動することができないため,敵に囲まれているような場面では使いにくいかもしれない。また,このタワーシリンダーを使用するための,新しいスキルも追加されるようだ。