2009年12月15日に,ついにZipang(日本)に到達したオンライン海洋冒険RPG「大航海時代 Online ?El Oriente?」(PC /PlayStation 3)。その内容をあますところなくお届けしようと,Chapter1「Zipang」のインタビューを行ったのは,2009年10月のこと。
しかしあまりのコンテンツの多さに,インタビューの6回連載という前代未聞の状況になっていたことは,大航海時代 Onlineファンの方であれば記憶にあるかもしれない。
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そんなChapter1「Zipang」は,日本の登場はもちろん,南蛮貿易,フリースタイル造船,そして新しい陸上戦と甲板戦の登場など,システムのかなり深い部分まで追加/変更が行われたアップデートとなっていた。プレイヤーの多くは新しい要素や戦闘を,いろいろと試して楽しんでいるのではないだろうか。また,PlayStation 3版としても初の拡張パックとなり,MMORPGならではの,大きな変化を楽しんだプレイヤーもいただろう。
そうした新要素満載で始まった「大航海時代 Online ?El Oriente?」に,新チャプターが早くも登場することが明らかとなった。これは話を聞かなくてはと,開発プロデューサーの
竹田智一氏と,運営プロデューサーの
渥美貴史氏にインタビューしてきたので,さっそくお届けしよう。
ついにZipangに到達した「El Oriente」Chapter1は,前回の拡張パックと同程度の満足度。ただ甲板戦には課題も
運営プロデューサー
渥美貴史氏
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4Gamer:
本日はよろしくお願いします。2009年12月15日に,ついに日本が登場する拡張パック「El Oriente」のChapter1「Zipang」が登場しました。プレイヤーからの反応はどうでした?
渥美貴史氏(以下,渥美氏):
アンケートによる満足度調査では,前回の拡張パック「Cruz del Sur」と同じくらいの評価をいただいています。拡張パック第一弾の「La Frontera」と比べて前回「Cruz del Sur」で満足度が大きく向上したことを考えると,全体としては満足度が維持できていると言えます。
ただ,サービス導入直後にいろいろな不具合や障害が出たりしたほか,最も重要であるお客様へのご案内についても,更新履歴による拡張項目の情報提供に漏れがありました。状況が掴めたあとは公式サイト上で追記いたしましたが,より高いレベルでプレイヤーの皆さんに満足していただくには,至らなかった点や,まだまだやれたことがあったと思います。
竹田智一氏(以下,竹田氏):
「Cruz del Sur」と比較してより高い満足度を目指していたのですが,結果は評価が同じくらいということで,これからのアップデートで,もっと高い評価を目指していかないといけません。プレイヤーのみなさんからの期待の高さに対して,まだまだ追いついていない,もっと頑張らないといけないと感じています。
4Gamer:
El Orienteでは,日本がついに実装されましたが,そちらについてプレイヤーの反応はどうでしたか。
渥美氏:
個別の内容ごとにアンケートを取りましたが,まずは東アジアが登場して,ついにZipang(ジパング)に到達ということで,このステップは満足していただけたようです。
ゲームシステムについても,これまでプレイヤーは1隻の船で航海していましたが,副官船長でもう一つ船を出せるようになったので,戦闘/交易/貿易でプレイヤーの戦略が広がり,高い評価をいただきました。
あとは,東アジアならではの新しいシステムとして南蛮貿易を,ゲームシステムの刷新というところでフリースタイル造船を,という二本柱に当たるものを導入しました。南蛮貿易については,導入後に若干のバランス調整が必要になりましたが,南蛮貿易,フリースタイル造船ともに,基本となるシステム部分についてはお楽しみいただけていると思います。
4Gamer:
たしかに,かなり多くの要素が追加されて,いろいろな遊び方ができるようになりましたね。
渥美氏:
その一方で,課題が残ったのは甲板戦です。
4Gamer:
陸上戦闘が大きく変わったことで,最初は若干プレイヤーの戸惑いが感じられましたが,甲板戦の課題とはどのようなものでしょうか?
渥美氏:
洋上戦には,いままで大きく砲撃/白兵戦という戦術がありました。これに新たに甲板戦が加わったのですが,これまで有効だった戦術が使えなくなったり,甲板戦の発生から決着まで時間がかかったりという不満をいただいています。これは大海戦で顕著なのですが,戦闘が始まってから1回の決着まで,前よりも時間がかかっているため,戦闘のテンポが悪くなっており,甲板戦については厳しい声をいただいています。ですので,1月のアップデートで一度調整を加えました。そして,今回のChapter2でもそこは改善します。
「El Oriente」Chpater2“Ilha Formosa(イラ?フォルモサ)”では美しい島「台湾」が登場
4Gamer:
では,それらを踏まえて,Chapter2について教えてください。
渥美氏:
はい。まずChapter2の名称ですが,
“Ilha Formosa(イラ?フォルモサ)”になります。
発表会でもお伝えしましたが,「El Oriente」は一つのチャプターごとに,東アジアで新たな文化圏が登場するというコンセプトです。ですので今回は,台湾地域に着目したチャプターになります。
4Gamer:
Chapter1の名称は“ジパング”,つまり日本でした。“イラ?フォルモサ”という名称も台湾地域に関係のある言葉ですか?
渥美氏:
ええ,“イラ?フォルモサ”の由来は,初めてポルトガル人が台湾島を見たときに,「なんて美しい島なのだろう(イラ,フォルモサ)!」と感嘆の声をあげたということから付けられた名称で,現在でも台湾の別称としてフォルモサという名称が使われています。
4Gamer:
その感嘆の声が今回の名称になったわけですね。では,Chapter2ではどのようなアップデートが行われますか。
渥美氏:
主にチャプターのコンセプトに当たる部分ですが,先ほども申し上げたとおり,台湾地域が登場します。2点目は,「El Oriente」のChapter1で登場した要素の拡張になります。次に3点目はChapter2からの新機能追加,4点目は既存要素への変更/拡張といったところで,この4要素でChpater2を考えています。
4Gamer:
分かりました。では,台湾地域の追加について教えてください。
渥美氏:
えー,まずはこの画像をご覧ください。台湾の街並みになります。
4Gamer:
手前はなんとなくヨーロッパっぽさがありますが,奥にある建物の屋根瓦などはアジア圏の雰囲気がありますね。
渥美氏:
これはポルトガル
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