当日の来場者は約260名。開場前に収まりきらない列は,この看板あたりまで延びていた。予想外の人数に開演予定時刻になっても会場に人が入りきらず,15分ほど遅れてのスタートとなった
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エヌ?シー?ジャパンは3月7日,オフラインミーティング&カンファレンスイベント
「エヌ?シー?ジャパンが行く! 2009」第1弾として,MMORPG「リネージュ」のオフラインイベントを東京港区の文化放送 メディアプラスホールにて開催した。昨年の「エヌ?シー?ジャパンが行く!」は,7?12月にかけて全国6か所で行われたイベントで,「リネージュII」の最新情報公開や,参加者と開発コーディネータとの意見交換がメインとなっていたが,今年からは同社が運営する全タイトルで実施される予定とのこと。その第1弾として取り上げられたのが,3月3日から無料化スタートとなった「リネージュ?The Cross Rancor?」というわけである。
この日のプログラムは,最新アップデート情報が公開されるplaync STATION,リネージュ担当ディレクターと開発コーディネータがアンケートにその場で答えるクリエイティブコミュニケーションに加え,来場者が所属ワールド別にクイズやPvPで競うアトラクションとなっていた。
新クラス「ドラゴンナイト」と「イリュージョニスト」実装
「エピソードI 時の歪み」の解説担当はディレクターの吉田氏と,ローカライズプロデューサーの片山氏
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3月17日予定のアップデートで,サブタイトルも“Eternal Life”となり,生まれ変わるリネージュ。
会場では無料化後初の大規模アップデート「エピソードI 時の歪み」に関する最新情報が公開された。新クラス2種とエリア,新強化システムが追加される本アップデート,まずは新クラスから紹介していこう。
日本オリジナルのイラストは,片山氏も「非常に良いツインテールですね」というだけある可愛いデザインだ
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リネージュに新クラスが登場するのはダークエルフの実装以来,久しぶりのことだ。「ドラゴンナイト」はナイトとダークエルフの中間的な存在で,基本は専用武器チェーンソードなどを装備できる近接職だが,いくつか補助魔法も習得可能なクラスである。
また,竜の姿に変身する「覚醒スキル」を使うことで,覚醒時専用の攻撃魔法が使用可能になるほか,一例として「覚醒ヴァラカス」を使うと全ステータスが+5と大幅にパワーアップできる。ただし,その代償としてMPが常時減り続ける,移動速度は極端に落ちるというデメリットもあるので,ここぞという場面で使うことになりそうだ。なお,覚醒時に使う魔法では,MPの代わりにHPが消費されるという変わった仕様となっている。
初期ステータスボーナスの振り方は,近接職としてのパワーを重視するSTR型にするか,タンク役としてのCON型にするかといったところ。覚醒時を考えてINTに振るという方法もある |
覚醒中のドラゴンナイトのスクリーンショットがこちら。体が炎につつまれ,その中から覚醒後の姿がチラリと見えている |
男イリュージョニストが手にしているのは,キューブと呼ばれる設置型魔法の一つ。一定範囲内で敵にはダメージを,味方にはバフなどの効果を与えてくれる |
もう一つの「イリュージョニスト」は,イラストの見た目からも想像できそうだが,ウィザードとエルフのよいとこ取りで,物理攻撃にも魔法の扱いにも長けているクラスである。片山氏によれば攻撃重視のSTR型の場合序盤の育成がラクだが,INTやWIS型は後半さまざまな専用魔法を覚えるにつれて実力を発揮する大器晩成タイプらしい。
専用武器となる「キーリンク」は,もちろん武器としてスロットに装備するのだが,グラフィックスでは肩にちょこんと乗っかったペットのような存在で愛らしい。キーリンクのユニークな点は,攻撃力がINT依存の魔法攻撃扱いになることだ。キャラクター作成時点で,どのタイプに育成するか決めたうえでステータスを割り振らないとのちのち苦労しそうなクラスといえるだろう。
専用武器キーリンクを使うつもりなら,最初からINT/WIS型にすべきだろう。魔法はデバフ系が中心なので成功率にも影響する |
武器なのにペット型というキーリンクは男女のキャラで色も違う。攻撃するとキーリンクが魔法攻撃を行うというスタイルだ |
エジプト風味の新エリア「テーベゾーン」
オシリスの祭壇のスクリーンショット。物騒な火の玉を投げつけてきているのがボスモンスターの片割れで,その周囲を飛ぶ黄金の鳥は召還モンスターだ
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続いて紹介されたのは,新エリア「テーベゾーン」だ。アップデート名の「時の歪み」とは,このテーベゾーンに繋がる扉の名前でもある。
既存エリアとの大きな違いは,まず,テーベゾーンの入口となる時の歪みが,アデンワールド内のどこかにランダムで一定時間のみ出現するという点だ。ちなみに出現して消えるまでは,約2?3時間とのこと。
扉の向こう側には「テーベ砂漠」「ピラミッド内部」といったエジプト神話系の世界をイメージしたマップが広がっており,基本的にはレベル50以上が対象となるらしい。
とくに最終マップ「オシリスの祭壇」は,2匹のボスモンスター「テーベホルス」「テーベアヌビス」が同時に現れるレベル55以上を想定した場所なのだが,さらに厳しいのは,テーベゾーンでモンスターが落とす“鍵”を入手した,先着20名しかボス部屋には入れないという制約があることと,さらに討伐までの時間制限があることだ。
ディレクターの吉田氏はテストプレイの感想として「20名でも倒せる気がしませんでした」とコメントしていたが,無事に討伐できれば「テーベ ホルスリング」「テーベ アヌビスリング」といったお宝アイテムが手に入るチャンスなので,高レベルプレイヤーにはぜひ挑戦してほしい。