新型『iPhone』の試作品情報がまたインターネットに流れた。こう流出が続いては、Apple が6月の開発者向けカンファレンス『Apple Worldwide Developers Conference (WWDC)』で新製品を紹介しても、予想された通りならさほど驚きを呼ぶこともなさそうだ。
今回、新型 iPhone の情報が流れたのはベトナムからだ。写真とビデオがまず『Taoviet.vn』という Web サイトに登場した。このサイトは現在閉鎖されている。ベトナムでもインターネット接続は急成長しているとはいえ、帯域の限られたところへ好奇心にかられた何百万人という iPhone ファンが世界中から押し寄せたせいなのは間違いない。
ほかに説明だけでなく複数枚の写真も掲載しているサイトがあったし、Taoviet では iPhone を分解して見せてもいた。新型 iPhone らしいものを紹介するビデオからすると、映っている端末は使用可能に見える。Apple ファンの間からは、iPhone が『Android』搭載機に比べてどれほど遅いかという嘆きがときどき聞こえてくる。新型 iPhone に『iPad』と同じ電力効率の良い高速プロセッサ『A4』が使われるとすれば、これはファンにとっても朗報だろう。
問題の試作品を調べているサイトによると、新型 iPhone とされている電話機は現行の iPhone より数ミリメートル薄く、幅は数ミリメートル狭いが、長さはやや長くなっている。画面サイズはほとんど変わらないが、解像度が2倍になっているという。側面はアルミニウムで、背面は平らだ。これはおそらく、丸みを帯びた iPhone 3G/3GS のプラスチック ボディに亀裂が生じた問題の回避策だろう。
Taoviet は問題の iPhone をどうやって入手したかを明らかにしていない。写真を掲載しているベトナムの掲示板の投稿によると、米ドルで4000ドル払えば手に入るという。また Taoviet によると、新型 iPhone にはカメラが2つあって、1つはユーザー側を向き、もう1つは背面に付いている。これはビデオ カンファレンスができるということを意味しているのかもしれない。説明文によると、ユーザー側を向いたカメラはストロボ付きで、背面は傷に強い材質でできているという。
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