ギリシャ神話を舞台にしたPlayStation 3用アクションゲーム「ゴッド?オブ?ウォーIII」の日本発売が決定した。本作は,全世界出荷実績が800万本を超えたという,世界的に評価の高いシリーズの最新作だ。
ゲーム基本部分は従来作どおりで,古代ギリシャ世界を舞台に主人公クレイトスを操り,迫り来る敵を片っ端からなぎ倒し大暴れする。シリーズの特徴である,スタート直後から最終決戦かと思わせるようなド派手な演出は健在。また,プラットフォームをPlayStation 3に移し,もともと評判が良かったグラフィックスにさらに磨きがかっている。ちなみにテクスチャーの密度はPlayStation 2で発売された「ゴッド?オブ?ウォーII」の4倍。肌のキメがより細かく描かれているだけでなく,力を振り絞ったときに浮き上がる血管の表現などもリアル。コントローラーを握る手に,思わず力が入ってしまうかもしれない。
もちろんパワーアップしたのは,グラフィックスだけではない。クリーチャーに跨ってあたりを囲む敵を一網打尽にしたり,敵をつかんで突進しつつ大軍を突破したりといった,新たなアクションが追加されている。いままで以上に頭を使って戦えそうだ。
なお,本作のリリース予定時期は2010年3月で,ソニー?コンピュータエンタテインメントから発売される。従来作は海外での発売からそれなりの時間が経過したのちに日本で登場していたが,今回は海外と同発。海外のゲーマーに遅れをとることはなくなりそうだ。
とはいえ,来年の3月まではまだ時間があるので,今回掲載したスクリーンショットや,ドイツのゲームショウGamescomで撮影した
プレイムービーなどを見て気分を盛り上げつつ,発売を心待ちにしよう。また,9月24日から27日まで(24日,25日はビジネスデイ)幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2009」へのプレイアブル出展が決定している。会場の近くに住んでいる人は,ぜひ体験してほしい。
クレイトスKratos
スパルタの亡霊
ゼウスの息子。
スパルタ軍最強の戦士として戦いに明け暮れていたある日、バーバリアン族の王に殺されかける。敗北を前に、戦神アレスに魂を捧げ、勝利を得るものの、その代償はとてつもなく大きかった。
戦神アレスは、瀕死のクレイトスを助ける代わりに、彼から一切の人間らしい感情を消し去り、真の最強戦士にするべく、唯一の拠り所である妻と最愛の娘カリオペを殺す策略を仕掛けたのだった。罠に落ち、自らの手により最愛の家族を失ったクレイトス。家族が燃える神殿の煙はクレイトスの身体へ宿り、彼の肌を亡霊のごとく白く染めた。その姿を人はこう呼んだ。「スパルタの亡霊」と。
怒りに震えるクレイトスは、幾多の苦難を乗り越え、遂に戦神アレスの息の根を止め、自らが戦いの神「God of War」となる。しかし、許されざる過ちを犯した彼の苦悩は、片時も頭から離れることはなかった。その開放を求め、神々への救いを求めるも、ことごとく裏切られる。遂には、実の父であるゼウスに陥れられたクレイトスは固く心に誓った。
「復讐こそ全て???」
ゼウスとオリュンポスの神々への復讐を果たすために、運命の女神たちを殺し、人間も神も、また、かつて神々と争い敗北したタイタン族をも運命から解放したクレイトス。そのタイタン族を現代に呼び戻し、クレイトスはオリュンポスの神々との最終決戦へと向う。
ゼウスZeus
オリュンポスの神々の王
タイタン族の王“クロノス”の息子。
クロノスは自分の子供が将来自分を脅かす存在になることを恐れ、生まれてくる子供を一人一人腹に飲み込んでいった。それに耐えられない母はゼウスを石と入れ替えて助ける。
ゼウスはタイタン族の“ガイア”に育てられる。父に対して深い復讐心を持ち、飲み込まれた兄弟達を助けることを誓う。
兄弟の“ハデス”と“ポセイドン”とともに、当時世界を支配していたタイタン族に戦争を仕掛ける。“大戦”と呼ばれたこの抗争は、ゼウスとオリュンポスの神々の勝利で終わり、クロノスは冥界の底タルタロスを徘徊するよう命じられた。
オリュンポスの栄光と支配の時代が始まりであった。
ハデスHades
冥界の神
ゼウスの兄弟。
死者の世界の神。
この世の憎しみと憎悪の間近で見て、それが重く圧し掛かっている。唯一、彼の中で純粋なもの、彼の最愛なる妻冥界の女神“ペルセポネ”は、クレイトスの手によって殺される(ゴッド?オブ?ウォーPSP)。クレイトスへ深い憎しみを抱いている。