2006年4月に行われたロックワークスの新作発表会で,隠し玉としてサービス提供の
発表がなされた新作MMORPG「
天上碑外伝」。「
新?天上碑」の開発などを手がけたHi-Winの新作タイトルで,最近では本作のイメージイラストレーターに,
岡崎武士氏を起用したとの発表も記憶に新しい。
そんな本作の世界観は,北欧神話,中国神話,ギリシャ神話,エジプト神話の四つの神話を背景としており,それぞれの神を崇める四つの
「神族」が登場する。これら4神族は,信仰の違いにより
「大聖連合」と
「神聖連合」の二つの勢力に分かれており,もう一方の勢力と絶え間ない戦いを続けているという,対人戦メインのゲームシステムが採用されている。また,本作ならではのシステムとして,
「祈り」という要素が存在するのも大きな特徴だ。11月29日から12月6日まで実施されていたクローズドβテストに参加したので,さっそく本作の概要やプレイフィールをお伝えしよう。
四つの神話と4神族で構成された神話世界が舞台
本作では,中国神話を背景に持つ
「バンコ」族,ギリシャ神話を背景に持つ
「カオス」族,北欧神話を背景に持つ
「ユミル」族,エジプト神話を背景に持つ
「アトム」族の,4神族が登場する。このうち,バンコ族とカオス族が「大聖連合」,ユミル族とアトム族が「神聖連合」に属しており,それぞれ敵対している。
キャラクター作成時には,男女の性別は自由に選択できるものの,神族によって就けるクラスが決まっている。一つのアカウントで両方の勢力のキャラクターを作成可能で,作れるキャラクターは1アカウントにつき4キャラクターまでとなっている。それぞれの種族の特徴やイメージは以下のとおりだ。
キャラクター作成時には,大聖連合か神聖連合のどちらかを選択する必要がある。1アカウントで両方の連合のキャラクターが作成可能だ | 天上碑外伝では,キャラクター作成時に顔や髪型などの指定はできない。ただし,ゲーム内にはゲーム内通貨を消費することで,いつでも顔や髪型の変更が行える美容師NPCが用意されている |
<大聖連合>?バンコ族
中国神話を背景に持つバンコ族のクラスは,本作で唯一盾を装備できる「戦士」。イメージは「龍」だ。強靭な肉体を持ち,近接武器を得意とした種族で,頭に2本の角が生えているのが特徴。とはいえ,牛をモチーフにしたような巨体ではなく,スマートで均整の取れたスタイル。1次転職によって,「突撃戦士」か「守護戦士」へと成長する。
?カオス族
ギリシャ神話を背景に持つカオス族は,高貴な印象を持つ神族。クラスとしては,魔法を得意とする「魔法使い」。イメージは「鳥」だ。翼が生えているものの,残念ながら空を飛ぶことはできない。1次転職では,「ホワイトソーサラー」か「ダークマジシャン」が選択でき,魔法による支援や攻撃を行うことになる。こちらもバンコ族同様,スタイルが良く知的な印象を持った種族で,パーティにいれば心強い種族といえるだろう。
<神聖連合>?ユミル族
ユミル族は北欧神話を背景に持つ神族。イメージは「虎」で,軽い剣や弓の扱いに長けた,機敏な攻撃を得意とするクラス。バンコ族のように正面からガッチリ受け止めて闘うのではなく,設定上のイメージは,素早く敵の死角に回り込んで攻撃するといったものだ。北欧神話らしく,見た目は小柄なエルフ族のような印象。1次転職では,「ウインドナイト」か「シャドウナイト」へと転職することになる。
?アトム族
エジプト神話を背景に持つアトム族は,本作でもっとも小柄な神族だ。森羅万象を司る精霊の力を借りての魔法を得意とする,「呪術師」的なクラス。イメージは「砂漠狐」ということもあり,耳が尖っていて狡猾そうな印象を受ける。1次転職では「大地の呪術師」「創造の呪術師」が選択可能。
大聖,神聖どちらの連合も,近接職と魔法職という構成になっており,スキルや神族ごとのステータスの違いに,特色が表れるようになっている。
各神族のスタート地点となる街は異なっており,それぞれの神話や文明を模した建物が建ち並んでいるなど,個性的な雰囲気が漂っている。スタート地点が異なるとはいっても,同じ連合の神族の街へは少しの危険を覚悟すれば,序盤からでも走って行ける距離にある。序盤のクエストをこなしていれば,お互いの街へ赴くこともあるので,同じ連合に所属している神族同士ならばすぐに会えるはず。