11月29日,コーエーは,東京?恵比寿ガーデンルームにて「信長の野望 Online」の拡張パック第4弾「新星の章」の発表会を行った。
この拡張パックは,以下に紹介する五つの新要素をフィーチャーしており,2010年3月に発売される予定だ。また,この発表会で「信長の野望 Online」の
PlayStation 3版の開発が開始され,2010年発売予定であることも明らかにされた。なお,この発表会には,報道メディアおよび業界関係者のほか,事前の募集に応じたプレイヤーの中から抽選で100名が招待された。
新たな五つの要素で
6年半達成されなかった天下統一を目指す!
「信長の野望 Online」開発ディレクター 今村一太氏(左),開発プロデューサー 渡辺知宏氏(右)
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会場では,最初に開発プロデューサーの渡辺知宏氏が登壇し,「新星の章」というタイトルには,同タイトルが大きく生まれ変わることを意味していると述べ,開発のテーマおよびコンセプトを以下のように掲げた。
◆テーマ
究極の“戦国に生きる”
◆コンセプト
1.ついに天下統一を実現
2.仲間との絆の力
3.ゲームシステムの刷新
次に開発ディレクターの今村一太氏より,新章の軸となる五つの要素が紹介された。
●「天下人システム」
全国に配置された100以上の城/砦/櫓といった「城砦」をめぐって,勢力同士が争うシステム。このシステムの導入により,ゲームの進行が従来の長期的な21か国の国単位の争奪から,短期間で勢力図が動く領土の奪い合いへと変化し,スピーディで緊張感のある戦国が表現されるようになるという。
また,自勢力が領土を拡大していくと「天下人ポイント」が溜まり,それに応じた大名の「天下人ランキング」が決定。一定期間が経過すると,ランキングの1位と2位で「天下分け目の戦い」を行い,天下統一勢力を決めることとなる。一度,天下統一が達成されると,各勢力のデータはクリアされ,再び次の戦いが開始される。なお,この天下統一までの期間は,約1年?1年半程度を想定しているという。
●「一門」
プレイヤーのコミュニティを促進する,いわゆるギルドシステム。一定のレベルに達したプレイヤーで結成し,最小構成人数は10人となる。一門は,基本的には天下統一を目指すための集団だが,構成メンバーは必ずしも同一勢力でなくとも構わないとのこと。
また一門内で自分の存在をアピールする「奉行人システム」も実装される。これは,例えば,一門内で「勲功」獲得1位になると「筆頭奉行」となり,そのプレイヤーが参加した合戦では一門のメンバーに勲功ボーナスがつく。そのほか戦後報酬にボーナスがつく「寺社奉行」と,成長報酬にボーナスがつく「帰参奉行」が紹介された。
さらに一門が勢力に貢献していくと,大名から「一門所領」を与えられる。これは,いわばギルドハウスで,メンバーの活躍次第で,生産/加工施設を設置するなどして発展させられる。
「一門所領」イメージ
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●「拠点戦」
カジュアルに楽しむことを目的とした新合戦システムで,以下のような特徴を持つ。
?1時間足らずで決着のつく短期決戦
?集団での連携プレイを実感しやすい30人対30人の中規模合戦
?徒党を組まない「巻き込まれ戦闘」
「巻き込まれ戦闘」とは,戦闘中,一定範囲内にいるプレイヤーとNPCが自動的に徒党を組むというもの。これによりNPCの有名武将とともに戦うことも可能になるという。
●「評定システム」
新たなクエストシステム。武将が評定で提案する中から,任意にクエストを選択できる。クエストにはシングルプレイヤー向け,徒党向け,一門向けなどさまざまなものがあり,大きな功を成すと武将との親密度が上昇する。
●「独眼竜の野望」
伊達政宗による天下統一への野望を描く,新たな侵攻型ダンジョンを舞台にしたストーリークエスト。プレイヤーは,不思議な神「大黒天」に導かれ,伊達政宗に協力することになる。なお,一連のクエストは,継続して配信される予定で,一門で攻略する要素をはじめ,幅広いスタイルでプレイできるようになっているという。