5月1日(土)から公開される『コロンブス 永遠の海』のマノエル?デ?オリヴェイラ監督はなんと、御歳101歳という世界最高齢の現役映画監督だ!
【写真】コロンブスの軌跡を追う学者の半生を描いた人間ドラマ
1908年生れのオリヴェイラ監督は、デビュー自体は23歳と早かったものの、映画産業の盛衰に合わせるように、その生涯には幾度かの監督業休業期間があった。しかし63歳で第一線に復帰してからは、これまでの鬱憤を晴らすかのように、1年に1本に近いペースで新作を撮り続ける。
本作は、長年その出生が謎とされてきた大航海時代の立役者?コロンブスの軌跡を追う歴史学者の生涯を描いた物語。半世紀に渡る旅を通して、ポルトガル人固有の海の彼方への憧れ、ロマンティシズムを描いた壮大なストーリーからは、監督自身の映画に対する情熱も感じ取ることができ、非常に感慨深い。
しかもオリヴェイラ監督は、本作で主人公の老年時代を自ら演じており、本当の奥さんであるマリア?イザベル夫人も妻役で出演させるなど、本作は結婚70周年を迎えようとしているオリヴェイラ夫婦の絆の物語としても楽しむことが出来そうだ。70年たっても変わらない、夫婦のラブラブぶりにも注目しておこう。【トライワークス】