●営業利益6億4100万円、経常利益は30億2300万円に
コーエーテクモゲームスを傘下に持つコーエーテクモホールディングスの平成22年3月期(平成21年4月1日?平成22年3月31日)の決算が発表された。2009年4月1日にコーエーとテクモが経営統合を果たして以降、通期としては初の決算発表となる。
経営成績に関しては、「期中に発売した製品につきましては高い評価を得ることができた一方で、一部大型タイトルについてさらなる品質向上が必要であると判断し、販売機会の最大化を図るため発売を次期に延期いたしましたこと、及び経営統合に伴うのれんの償却費用を計上した」ことにより、売上高345億200万円、営業利益6億4100万円、経常利益30億2300万円、当期純利益26億400万円になったとした。
ゲームソフト事業に関しては、売上高は231億1600万円で営業利益7億6700万円を記録。国内市場では、プレイステーション3、Xbox 360用ソフト『北斗無双』が期中に55万本の累計出荷を達成しゲームソフト事業を牽引したほか、プレイステーション3、Xbox 360用ソフト『信長の野望 天道』も好調。プレイステーション2、PSP(プレイステーション?ポータブル)用ソフト『金色のコルダ3』も高い評価を受けたとのこと。また、海外市場においては、プレイステーション3、Xbox 360用ソフト『真?三國無双 MULTI RAID Special』やPSP用ソフト『デッド オア アライブ パラダイス』を発売。「今後もグループとして、成長著しい海外ゲーム市場でのプレゼンス拡大に意欲的に取組んでまいります」としている。
一方で、オンライン?モバイル事業に関しては、オンライン育成RPG『モンスターファーム ラグーン』や『大航海時代 Online』の5周年を記念しての大幅アップデートなどがあったものの、不採算タイトルを整理したことにより営業損失が発生。売上高40億1100万円、営業損失8億2800万円になったとのことだ。
次期の見通しとしては、2010年4月にグループ組織を再編し、各事業でより機能的かつ効率的な業務遂行を行う体制を構築したとしたうえで、新体制のもと、収益力の回復と高収益体質の確立に向けて取り組んいくとのこと。ゲームソフト事業に関しては、家庭用ゲーム機や携帯ゲーム機向けの新作タイトルを予定しつつ、「開発スケジュールの遵守と高品質なものづくりの両立を徹底するとともに、適切なタイトル投入時期を見定め、収益機会の最大化を図ってまいります」としている。
※コーエーテクモホールディングス平成22年3月期 決算短信はこちら(PDF)
www.koeitecmo.co.jp/php/pdf/news_20100510.pdf