NCsoftのブースで,同社がサービス予定の
「ドラゴニカ」がプレイアブル展示されていた。これまでも何度かお伝えしてきたように,本作は横スクロールタイプのオンラインRPGで,
発表当初は
「プロジェクトD」と呼ばれていたタイトルだ。悪のドラゴンの復活によって混乱に陥った世界を,善のドラゴンの味方となって救うというのが本作の目標だ。現在は3種類のドラゴンが実装されており,今後は13種類まで追加される予定だという。
本作では,MOゾーンとMMOゾーンの二つがあり,4人までのパーティが組める。通常ゾーンでのPK行為はできず,PvPは専用エリアで行う。ちょっと変わっているのは,メニューから選ぶだけで,どこからでもすぐにPvPに参加可能という点だ。
また,マップは高低差を生かした作りになっており,ジャンプ台を使って奥や手前側のマップに移動できる。こうしたギミック自体は目新しいものではないが,プレイをしていて素直に楽しく思える。
以前
「こちら」の記事で,カーソルキーと四つの操作キーだけでプレイできるというシンプルさが本作の特徴であるとお伝えしたことがあるが,実際の操作も大筋ではほぼそのとおり。基本的な操作は,カーソルキーでの移動のほかに,Zキーで攻撃,Xキーでジャンプ,Cキーで溜め攻撃やポータルによる移動を行い,アイテムの使用にはSpaceバーを使用する。
大筋ではほぼそのとおりと書いたのは,実はスキルのショートカットキーがこれに加えて8個あるためだ。スキルは,Q/W/E/R,A/S/D/Fに割り当てるため,実際にプレイしてみるとキーボードのほぼ左半分を使用する形になる。
ゲーム画面はほぼ完全な横スクロールで,上下への移動も若干可能であるが,スクロール幅はそれほど広くない。上下に移動中でも,攻撃は真横にのみ繰り出すことになるので,攻撃方法が定まらずにストレスが溜まるようなことはないだろう。
可愛らしいキャラクターが特徴の本作だが,見た目から受ける印象に反してアクションゲームとしての手応えがしっかりと感じられる作りだったのは,なかなか好印象だ。平たく言ってしまえば,キーを押してからのキャラクターのアクションや,斬ったり斬られたりしたときの挙動などが,しっくりと手に馴染む感覚があるのだ。
少し前までの韓国産アクションゲームは,プレイをしてみると「何か違う」という違和感を感じるものも少なくなかった。しかし,今回のG★2007に出展されている作品は,本作も含めて全体的にアクションゲームとしての水準が上がっていると感じた。
本作のターゲットは,中学生から高校生くらいのプレイヤーで,可愛らしく,簡単に遊べるゲームを目指したということだが,その狙いはほぼ達成できているように思われる。そんな本作は,韓国では11月29日からテスター1000人程度の1次クローズドβテストが実施される予定。可愛い系アクションゲームが好きな人は,注目しておいて損はない作品であるといえそうだ。
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