今年で5回目を迎える,ファンタジーオンラインRPG「
ラグナロクオンライン」のGvG大会
「RAGNAROK ONLINE JAPAN CHAMPIONSHIP 2009」(以下,RJC2009)の,ブロック予選トーナメントが4月7日?4月29日の期間で実施された。
各ブロック(8ブロック)の優勝ギルドは,きたる5月23日,東京?ディファ有明で開催される
「ラグナロクオンライン ファン感謝祭2009」で,最強ギルドを決める決勝トーナメントへの出場権が得られるのだ。
4Gamerでは,予選トーナメント最終日にガンホー?オンライン?エンターテイメントを訪問し,ブロック代表が決まる各試合を観戦してきた。今年も見覚えのある常連ギルドが並ぶ予選トーナメントの様子をお伝えしよう。
まず,今回のRJC2009だが
基本ルールは昨年のRJC2008,そしてRWC2008を踏まえたものとなっており,1ギルドが補欠を含む10名で構成され,出場キャラクターは上位二次職のみ。スキル「マリオネットコントロール」の使用不可,(凍結対策の)アイテム「マルクカード」が購入できないなど,大きな変更点はない。
ただし,今大会から試合会場マップに例年とは異なるものが採用されている。
RJC2009公式サイトを見てもらうと分かりやすいのだが,例年は非常にシンプルな「マップA」が予選から決勝トーナメントまで使われていた。今年はマップA?マップDまで,高低差や障害物などタイプの異なる試合会場を用意。マップによっては範囲魔法が通らないものや,通路が狭く動きに制限がかかる場所のあるものもあり,今までにはない試合展開が見られた。
少し気の早い話だが,この従来にはない試合会場マップの導入には,今秋日本での開催が決定している「RWC2009」の影響があるのかもしれない。過去に韓国,フィリピンで開催されたRWCでは日本ではほとんど見かけないマップが試合会場として採用されており,初めて体験する日本代表ギルドがどの通路を抜ければいいのか分からず動きが止まり,戸惑うシーンもあった。どんなタイプのマップが来ても動じない,そのマップの特性と利点をすばやく見抜くプレイヤーを世界大会に向けて育てる……というガンホーの意気込みの表れだろうか。
さて,4月29日に実施された予選の結果は,すでにRJC2009特設サイトでチェックしている読者も多いだろう。そこで,まずはブロック別予選トーナメントを勝ち抜いた8ギルドの名前から発表しておこう。勝者ギルドは以下のとおり。
Aブロック代表:Patissier(Bijouワールド)
Bブロック代表:Penrir(Fenrirワールド)
Cブロック代表:☆★☆STAR DUST☆★☆(Lokiワールド)
Dブロック代表:"the Scarlet Luna"(Verdandiワールド)
Eブロック代表:Hermodr(Surtワールド)
Fブロック代表:Greensleeves(Irisワールド)
Gブロック代表:Forza Diabolica(Thorワールド)
Hブロック代表:Dark Horse(Irisワールド) それぞれのメンバー構成を見ていくと,先述のように,基本ルールはRJC2008から変わっていないため,メンバー構成はこれまでと比べてとくに変化は見られず,どのギルドもハイプリースト,ハイウィザード,プロフェッサー,パラディン,クラウン,チャンピオンの6人を核に,7人目にチェイサーを入れてスキル「ストームガスト」の手数を増やすか,ジプシーを入れて相手をスタンさせるスキル「スクリーム」を狙うかのどちらかに分かれていた。なかにはクリエイターを用意したギルドもあったが,強力な攻撃スキル「アシッドデモンストレーション」に必要な触媒に使用回数制限があるため,どちらかといえば例外的な存在だったようだ。
予選トーナメント最終日に使われた試合会場はマップD。このマップは中央に小さなステージ(?)があり,ステージを囲む柱の位置からは範囲攻撃,遠距離攻撃が通らない。また四隅の階段は狭く,上り下りしづらいのが特徴だ。
左右の待機位置からカウント終了と同時に飛び出しても,相手ギルドがマップの上下どちらから回り込んでくるのか見えないため,ランドプロテクターとストームガストで牽制しながら,両ギルドが待ち受ける体制をとってしまう状態になり,試合終了3分前になっても7-6あるいは7-7といった展開の遅い試合ぶりが目立った。制限時間を過ぎても両ギルド戦闘不能キャラクターなしで再戦が2度行われたのも,そんな膠着しやすいマップだからと言えそうだ。
階段を挟んでストームガストの撃ち合いをするギルドが多かったが,その階段が移動するのに邪魔な存在となり一気に攻め込めず,パラディンやチャンピオンがちょこちょこ前に出ては退くの繰り返しで,双方に決め手を欠く試合が多く見られた | | |
長引く試合が多い中で,スピーディな勝負を見せてくれたのがGブロック「Dekopin」対「Forza Diabolica」のカードである。両ギルドともに試合開始と同時に中央のステージをめがけて飛び出す,かなり積極的な戦い方を見せた。しかし,ほんのわずかDekopinが遅れをとり,狭い階段を上がってくるところをForza Diabolicaが余裕をもって迎え撃つという形になった。
このギルドDekopin,気づいている読者もいると思うがRWC2007,RWC2008の日本代表ギルドpunch/chopのメンバーなのだ。実戦経験は十分,世界大会への出場権を2年連続で手にしたトップギルドであったが,ごくわずかなタイミングの差であっけなく敗れ去ったのである。
勝負は時の運とは言うものの,運も実力のうち……ブロック代表を決めた8ギルドには,5月23日のディファ有明での決勝トーナメントで,運も味方につけたベストな戦いぶりを見せてほしい。
続けて,4Gamer編集部同席のもと,
RO公式ブログでファンにはおなじみの
ささかま氏(インタビュー上では,RJC2009取材キャラ)が行った,試合終了後に(2試合同時進行のため)時間が取れた勝利ギルドへのインタビューの一部をお届けしよう。
ギルド「Patissier」インタビュー
RJC2009取材キャラ: お疲れ様です,まずは今日の試合の感想を聞かせてください。
Patissier_001: 予選で戦った4試合のうち,(今日のギルド「決死の覚悟で進むのだ」が)最も手ごわい相手でした。一度全員凍結に近いところまでもっていかれたけれど,個々のメンバーが冷静に対応してくれたお陰でなんとか勝てました!
Patissier_010 : おれ,ずっと凍ってたんだけど……。
RJC2009取材キャラ: そういえば過去のRJCに出場されたメンバーはいらっしゃいますか?
Patissier_001: ハイウィザード以外はみんな大会経験者ですね。
RJC2009取材キャラ: 今大会ではいくつか新しいマップが追加されましたけれど,いかがでしたでしょう。
Patissier_005: それ(新マップ)が一番しんどかったです。
Patissier_001: マップCとDは狭くて複雑な構造が歩きづらくて,どう戦うかはかなり悩まされました。
RJC2009取材キャラ: 最後に有明
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