4Gamerでは,ゴンゾロッソのMMORPG「Master of Epic: The ResonanceAge Universe」(以下,MoE)で,ファン待望の新Age
「Ancient Age」を追加するアップデートが,
10月末に実装されるとの情報をキャッチした。
Ancient Ageは,サービス開始当初からアナウンスされていた「五つの時代」の一つ。舞台となるのは「Present Age」から1万3000年ほど前のダイアロス島で,自分の家を持てることが大きなウリとされている。このことから,Ancient Ageは古くからのMoEファンから注目を集めてきた。
そして2009年1月には,Ancient Ageプロジェクトの始動が発表され,ここにきてついに実装時期が明確にされたのである。
また,今回入手した情報には,Ancient Ageの実装時期だけでなく,そのグラフィックス制作や企画の一部を,「セブンスドラゴン」(NDS)や「アークライズ ファンタジア」(Wii)を制作したイメージエポックが手がけていることも含まれていた。
というわけで4Gamerでは,Ancient Ageの具体的な内容や,イメージエポックという,今勢いに乗っているコンシューマゲームデベロッパが,オンラインゲームの開発に加わることになったいきさつなどについて話を聞いてきた。インタビューに応じてくれたのは,以下5人の方々だ。
(写真上段左から)ゴンゾロッソ 藤原氏,永山氏,小野塚氏 (写真下段左から)イメージエポック 御影氏,小村氏
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?ゴンゾロッソ 執行役員 コンテンツ事業部門 ゲーム企画運営部 部長
小野塚 強氏
?ゴンゾロッソ オンラインゲーム事業部門 企画運営部 運営課 ゲームコンダクター
永山正樹氏
?ゴンゾロッソ オンラインゲーム事業部門 企画運営部 制作室 プランナー
藤原一人氏
?イメージエポック 代表取締役
御影良衛氏
?イメージエポック 取締役 経営戦略部 部長
小村一生氏
「Master of Epic: The ResonanceAge Universe」公式サイト
紆余曲折の末,「Ancient Age」の実装が決定
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。Ancient Ageといえば,いったい何年前に最初に聞いたのか忘れるくらい,かなり前から話には上がっていましたが,いよいよ本格始動するわけですね。スタートまでの経緯を教えてください。
小野塚 強氏(以下,小野塚氏):
Ancient Ageはもともと,MoEの運営がハドソンさんから弊社に移管される前に予定されていた企画です。これだけは絶対に実現してほしいとの要望も多数寄せられており,中にはAncient Ageの企画書を送ってくれた人もいるほどです。
4Gamer:
それが,ようやく2009年になって実現に向けて動き出したと。
小野塚氏:
実は,社内でも「やる」「やらない」という話が二転三転していました。そうした紆余曲折を経て,プレイヤーの皆さんにMoEをさらに楽しんでもらうためには,新規コンテンツの実装が不可欠であると考え,Ancient Ageのプロジェクト始動を2009年1月1日に宣言したんです。
4Gamer:
あの発表は,Ancient Ageに注目してきた人にとって大きなトピックになりましたよね。では,その舞台背景について説明をお願いします。
藤原一人氏(以下,藤原氏):
MoEの“現代”にあたるPresent Ageから1万3000年ほど前で,魔法を中心に,文明がより発達している世界という設定です。
永山正樹氏(以下,永山氏):
MoEではどのAgeにも,「ノアストーン」と呼ばれる魔法の根源が存在しています。Ancient Ageは,それを最大限に活用していた時代なんです。実はこのAgeには,今回開発に参加してもらうことになった,イメージエポックさんのアイデアがたくさん盛り込まれているんですよ。
小村一生氏(以下,小村氏):
私達は,ゲームに拡張性を持たせたり,プレイヤーの想像力を掻き立てたりする方向で,提案を行っています。
4Gamer:
具体的には,どのような内容ですか?
小村氏:
現代であるPresent Ageと,その1万3000年ほど前のAncient Ageをつなぐものとして用意したのが,“箱舟”という設定です。現代よりはるか昔にもかかわらず,Ancient Ageには高度な文明が栄えていました。箱舟は,その当時建造され,現代まで残った過去の遺物であり,“テクノロジーの象徴”でもあるんです。
Present AgeからAncient Ageへは箱舟を使ってさかのぼるという設定で,例えば,この箱舟の中にダンジョンを配置するといった仕掛けも用意しているところです。
4Gamer:
そのAncient Ageでもとくに大きなウリとなるのは,やはりハウジングシステムですよね。
小野塚氏:
ハウジング自体はすでに多くのMMORPGに採用されていますので,私達は,それらの作品に負けないしっかりとしたものを目指しています。
ゲームを構成する要素の中で,多くのプレイヤーが重視しているのがグラフィックス面だと思うんです。そこで今回,グラフィックス制作に長け,ゲーム開発自体の経験も豊富なイメージエポックさんと共同開発することになりました。
イメージエポックの参加が決定するまでの経緯
4Gamer:
イメージエポックは,具体的にどういった形で開発に携わっているんですか?
小村氏:
まずはグラフィックス面です。Ageが変わるので,格段にクオリティを高めてほしいと,かなり大きなプレッシャーをかけられています(笑)。もちろん同じゲームですから,Ageが変わるとはいえ突拍子もないことはできませんが。
また,弊社はグラフィックス専門というわけではなく,ゲームの開発も行っていますので,先ほど話に出たように,Ancient Ageの中身についてもいろいろな提案を行っているんですよ。
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